農業ハッカソンに参加しました
2/1-3に宮崎大学で開催された農業ハッカソンに参加したので、感想とか書きます。
目次
作ったもの
いきなりですが、作ったモノです。
www.slideshare.net
内容
株式会社セラクさんが主催する、
農業×IoTでなんか世の中を良くしようぜ!
といった感じのハッカソンでした。
詳しい内容はこちらをご覧ください。
流れ
農業におけるIoT活用事例紹介
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ビニールハウスの視察と解説
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アイディアソン(マンダラート・ペアブレスト・アイディアスケッチ)
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ハッカソン(だいたい26時間くらい)
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プレゼン
農業の現状を知り、アイディアを出し、アイディアを形にし、有用性を示す。という感じの流れの3日間でした。
僕は大学での仕事(TA)と被ってしまったので、アイディアソンからの参加となりました(〇ω〇)...
アイディアソン
マンダラートというマインドマップっぽい手法で、アイディアのタネを書き出していきました。
実際に自分が書いたマンダラです。人不足と人件費を両方書いたのは失策でした。広がるアイディアが被るし、広げたところで使えそうなネタはあまりなかったです。
次に、ペアを組んでそれぞれのマンダラートの良いところを褒め合うといったことを3回くらい繰り返しました。ここで、講師の方から、イイと思ったアイディアはどんどん盗め!と言われたので、他人のアイディアを盗みまくりました。
その後、指定された紙にアイディアを書きました。「道具のIoT化が考えやすいよ」とのことだったので、僕はマンゴーの収穫袋をIoT化することにしました。
名付けて、マンゴー落ちたよくんです。全世界のマンゴー農家を救う(?)素晴らしいアイディアですね。
参加者がそれぞれ作ったアイディアシートを見て、自分はどのアイディアを形にしたいかを参加者それぞれが投票します。
わかりやすさ向上のために、4コマ漫画も書かされました。(ドラえもんのような手は元から印刷されています。)
参加者が8人しかいなかったので、2,2,3の3チーム作ることになりました。
なんと、投票で自分のアイディアが上位3個の中に食い込み、マンゴー落ちたよくんを開発することになったのです。
ハッカソン
ハッカソンでは、実際に使える機器として、以下のようなものがありました。
- Raspberry PI
- Arduino
- みどりボックス
- MESH
- 各種センサ*1、LED、ブレッドボードなど
マンゴー落ちたよくん開発チーム(以下、マンゴーチーム)は、マンゴー落ちたよくんを実現するために、収穫袋にArduino、カメラにMESH、バックエンドにGCP(Google Cloud Platform)を利用することにしました。
マンゴーチームは3人だったため、良い感じに仕事を3つに割り振りました。
O-IWNくんは、うちの研究室の期待の星なのですが、組込み系はほぼ未経験で、Arduinoなんて触ったことのない子でした。彼には、「こういったもの*2を作ってほしい」としか伝えていなかったのですが、セラクさんや、宮大の技術職員さんらのアドバイスやサポートと彼の持つポテンシャルが組み合わさって、ほとんど他のメンバに頼らずに成果物を作ってくれました。
T.N.Revolutionは、基本的なことならだいたい何でもできる人だったので、慣れてないフロントエンドの触ったことのないAjaxでの実装もなんなくこなしてくれました。
自分は、GCPを触ってみたいという理由だけで、GCPでバックエンドを開発しました。カメラでの定期的な撮影および撮影画像のクラウドへのアップロードは、MESHとスマホとIFTTTを使って、あまり苦労を掛けずに行いました。おかげで、マンゴーが落ちたかどうかの判断のめんどくさい処理にリソースを分けることができました。
プレゼン(+実演)
結局、完成したモノはこんな感じです。ほんとは収穫袋っぽい感じにしたかったのですが、設置がうまくできなかったので、実演時は下の写真のように見た目むき出しでした。
役割分担がしっかりできていた(?)ためか、プレゼン資料の作成の時間を大幅に取ることができました。(Keynoteによる共同制作がとても便利でした。)
なので、背景から今後の課題まで、余すところなくスライドに盛り込むことができました。
ちなみに、プレゼンの役割分担がこちらです。O-IWNくんはプレゼン経験が乏しかったため、先輩命令でプレゼンさせました。
- 背景、目的、設計、今後の課題スライドの作成 - 僕、T.N.Revolution
- 実装スライドの作成 - それぞれ
- スライドのデザイン - T.N.Revolution
- 発表 - O-IWN
余すところなくプレゼンに盛り込んだ結果、プレゼン時間(15分)を大幅にオーバーしてしまいました。
完全に時間のこと忘れてました。ガチでミスりました。
ですが、その後の審査で、賞状*3とイチゴ*4を頂きました!やったぜ*5
感想
良かった点
アイディア出しのしやすさ
マンダラートでアイディアのタネを出してからの、アイディアシート作成がスムーズで、アイディア出しがしやすかったです。講師の方のアドバイスも的確で、僕たちの頭をほぐしてくれました。
さすが、全国でハッカソンを開催されているセラクさんだと思いました。
ハッカソン中のサポート
組込み系未経験者が多く、Arduinoの使い方や、回路の作り方を知らない人に対して、セラクさん、技術職員さんらが、懇切丁寧にアドバイスをしてくれていました。おかげで、マンゴーチームのM1は自分の作業に集中することができ、生産性を高く保つことができました。
良くなかった点
開催時期
とにかく開催する時期が良くなかったです。2/1-3の3日間開催されたのですが、この次の週は期末考査週間でした。1年生から3年生はテスト勉強が忙しいため、4年生、M2は卒論修論が忙しいため、参加が困難であり、M1くらいしか暇な人はいませんでした。ていうかM1も暇ではありません。
しかし、参加者が少なすぎるのはマズいということで、うちの研究室の学生を動員しました。参加者8人中6人がうちの研究室の学生です。(3年生には割と無理言って参加してもらいました。)
恐らく、色々な理由からどうしてもこの日程しか開催できなかったのだと思いますが、人の少ない宮崎でこの時期に人をあつめるのはほぼ無理です。
赤外線センサ・赤外線LEDが無かった
赤外線センサが欲しかったァ...
本当は、赤外線センサで収穫可能マンゴーを判断したかったのですが、赤外線センサがなかったために、カメラを取り付けて画像処理することになってしまいました。BluetoothやWiFiを使わなかった理由は、収穫袋1つのコストおよび消費電力を増やしたくなかったためです。
これさえあれば画像処理(まともにやったことない)せずに済みました...
おわりに
とても良い体験をさせていただきました。
限られた少ない時間で1つのモノを作ると、どうしても未経験の領域に踏み込まなければならなかったりして、死に物狂いになります。ドラゴンボールでサイヤ人が死地から復活すると強くなるみたいに、ハッカソンが終わった後は満足感と成長した感が得られますね。
最後に、セラクさんのconnpassページを示して終わります。色々行っているみたいなので、ぜひ参加してみてください。